もしもし亀よ、かめきちさん/窓枠
 
喚きちらして
今思えば、なんて理不尽なのだと思う

父ちゃんが帰ってこれば
少しは落ち着いて
でも、涙は止まらないから
父ちゃんと二人で庭に埋めてあげ
泣き止むまで、ずっと
ずっと座り込んでいたこと
今でも鮮明に覚えている

それ以来生き物を飼わなくなった
今も飼ってはいない
恐れだとか
罪の意識なんて理由は
詭弁なのかもしれない

少なくとも短絡的な思考や
責任感なくしては
自分すら生かす事などできない
と、今更ながら痛感している

(寿命を全うできるのは、素晴らしいことなんだと思う。煙草片手に物事をこなす私はどうなのだろう。きっと責任感も健康の二の字すらも忘れてしまっているのやもしれないね)


私とかめきち

漢字で書くと亀吉
大好きだったゼニガメ
私が子供のころの思い出話

夢でも良いから
てやんでぇ。と、言って欲しかったな
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