なぎさ便り/窓枠
 

柔肌の愛らしげな砂
たわむれるわたしは
幼い背中をあずけて

(カモメへの憧れ)

紅潮さは仄か
拙い恋文のようで
胸ポケットで温められている


潮騒が呼んでいます


わたしとあなたを結ぶ
架け橋になりたいのだと
言葉をさらった風が伸びていく

白波が去っていかないうちに
裸足で走りだした


等身大のわたしが背中を追いかけて


小さな
あなたよりも ずっと
小さい お手紙を残しました


あなたに届くまで
そう 遠くないのかもしれませんね


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