木枯らし舞う水曜日、コタツとみかんと生きることについて/涙(ルイ)
 
です
そう云ってあげたくてたまらないはずなのです
誰だってみんな自分のことはかわいいじゃない
それは間違いじゃないし
自分のことキライのまま生きるなんて
窮屈すぎてとてもじゃないけどやってられやしない
みんなみんなさ生きることに精一杯で
迷ったり立ち止まったりしながら
それでも少しでも進みたくて
みんな 前のめりで生きてるのじゃないかしら


あたしに生きる価値があるとかないとか
きっとそんなことはあんまり重要ではなくって
ただ 生きて 生きて 生きて
この世に生きてたという証を手に入れたい
どんなことでもかまわないから
自分が歩いてるこの人生に
爪あとを残した
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