『「・・・・・・(・・・・・)・・・・・・・」』/ヨルノテガム
 
のものでもない(という)森林が人という名の木を林立し
探してもいないのに 音やーい 音やーい と『手紙は声を』
嗄らして過去という庭を覗き仰ぎ(見ていた)

 冷たいバウムクーヘンというタイムトラベルに
 【(憂鬱)】という腹筋の数式と「モチモチした食感」の
 相殺によって浮き上がり、等身大、もしくは大巨人の

 足の裏・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・(・・・・・・・『ッー・・・・・』・・・・・・)・・・

・・・カラフルな刹那、悪業むしり取る「域」へ


  *


 ベッドの傾き寒い冬の夕暮れ
 抜け殻は昔の重硬い歴跡
 うす薄皮みたく透
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