なぞる思い/
ミツバチ
遠い過去への手紙
もう読む事もない
悲しくも
霧雨に霞む道は
落ち葉で満たされて
凍えた指先だけが
取り残された
君の影に触れた
うやむやにしてきた思い
今更になって
胸を締め付ける
降りしきる流星群に
君の笑顔を映して
飲み込むよ
言葉には罪は無い
未だに聴けないショパン
ピアノの傍らに
置かれた楽譜は
君の好きなポロネーズ
五線譜の上に
書かれた音符をなぞれば
あの頃の
君の思いに寄り添うことが
出来るかな
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