いつかの夜みたいにまた語り合いたい/かんな
 

ことさら話しがたく放しがたい思いってやつがあったりするから
夜がおおい隠してくれるのをどこかで期待している

いつかの夜みたいにまたあいつと語り合いたい

生きている日々の中には
ラインを引いておきたい話や二重丸をつけておきたい話や
ハートマークをつけておきたい話なんか結構あるけれど
あいつとの話は夜にまぎれて見えなくなっていく

でも消えはしない
いつかどちらかがペンライトなんかで照らし出したときには
また眠らない夜に語り合おう


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