死んでしまった女の子から貰った手紙/あらら
 
にはあまり強くなかった筈だから
君はワインをせいぜい2―3杯
多分僕は食後のウィスキーは飲み過ぎだったと後悔しながら
夜風に吹かれ2人駅まで向かう帰り道
君が曲がり角を間違えるので少し遠回りになるけど
僕は黙って文句も言わず
君の話を聞きながら回り道に付き合い
そうして別れ際
僕たちは言うのだろう

今度こそ「水晶」を読んでから来るよ
どんな話なんだっけ?
小さな兄妹が迷子になるんだけど
二人の話じゃなくてね
氷河の話なの

じゃあ
またね 
いつの日か
また
いつの日かもう一度
もう一度
また会おうと
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