ポケットに入れて叩くと二個の飴/黒乃 桜
ても
『カエルの子はカエル』って
そんなくだらない! そうさ そういう事よ
ああ ぐちゃぐちゃになった僕の作文
A4 二枚が小さくなった
張り替えないままのガラス窓
はっつけて 忘れてしまいたい
もう 読めはしない僕の力作
そうしたかったはずなのに
また戻ってくるよ 嫌な気持ちが
どうすれば? いいんだよ!
あまのじゃくだと笑われたって
嘘つきだって罵られても
どっちもどっちで変わりはしないと
言ってた僕の作文の残骸
きっと 今度は三枚組に
そしてまた回されて・・
ねえ 後どれくらい?
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