無音の朝/ウデラコウ
 
短い言葉で片付けられるほど この想いは簡単じゃなくて

言葉にならない言葉を全て 伝えられたら
あなたはずっとずっと 笑ってくれるのかしら

またねって言って 小さく指先に触れた あなたの手が
まだあたしの体中に残ってる気がして

どうしたら その手を 離さないでいられるようになるのかしらって
やっぱり考えてしまうのよ

運命だなんて 言わないわ
運命を蹴り破って きてくれたのは あなただから

ただ願うのはまた
少しでも早く

あなたがまた あの重いドアを勢いよく開けて
勝ち誇ったような笑顔を 見ることだけ

明けかけた空を眺め 細い雨音を聞きながら
ただ

あなただけを 祈るの



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