ほしのお/ミゼット
 

そらの高いところから
ひとひら
落ちてきそうなよる

くらくしたへやで
ひらこうとする花だ

気づく、気づかない
しかくの、四角の、視覚の、詩、書くの

そらの奥から
針はのばされて奏う

ひろがっていく波に
乾いたまま
溺れようとする



(奏う…かなう)
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