わたしの彼はやさしすぎる/あぐり
 
一言は
わたしのあたまをこわすにはじゅうぶんやさしい。

***

けっこんしたくないんです
わたしはおんなになりたくない
こどもなんていらないの(おかあさんだなんてよぶな)
だれにもしばってほしくない
わたしのわわわわたしのせいかつつつつをこわさないで、で、で、

***

((おとこの肌は固いから前の彼との行為の最中ずっとあの子を想ってた))

彼を離すほどにわたしはやさしくなく
彼に理由を語るほどわたしはせいじつじゃない、の

みらいなんて感じさせないで
今、黙って頭を撫でてる
その大きな手だけがわたしには必要
さみしさだけを糧にして
彼の言葉を飲み干している

わたしの彼はやさしくて
せいじつすぎるから
わたし、くるしい
わたし、あいなんてほんとはわかってないんだ
あいしていても
みらいなんていらない わ  。。。







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