人工呼吸/
ogawa hana
醒めるような夜の黒が
世界で一番明るい場所をてらしだして
少女は発酵しだす
へびのような音楽がかかっていた
*
生かされるかなしみと
生かされるよろこびを
しっていた
見えない管をぶった切ったなら
息が出来るのだろうか
少女は試したくてしょうがない
*
「私も・・・・交ぜてはくれませんか」
譜めくりの子がつぶやいた
「私を・・・・混ぜてはくれませんか」
12時が終わった
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