日没に瞬きをしないアンドロイド/相馬四弦
 
機械のひと

超高層ビルの屋上で

タンポポの綿毛を吹いている

いのち

夕焼けに熔かされてゆく

この星の肌を流れてゆく

抱き寄せたものの輪郭も不確かな

暗い夜に聞くお話の中に

届けられる

そして 機械のひと

うごかなくなる




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