日々の手紙/昼寝ヒルズ
星の写真を燃やす朝焼け
太陽が
世界でたった一人の友達のように
わたしに朝の挨拶をする
金曜日の新聞はおもい
そこにいた
それだけの理由で
人は殺せる
すてきな目をしてるのに
目から波の音がきこえてくる
どこかに
世界が出し忘れた手紙がある
わたしはそれを探すため
仕事に行く
ふくれた電車に乗る
足と弁当が踏まれれば
たかが手紙じゃないか
心はよせては返す
波の音がきこえてくる
生まれた
それだけで
世界はわたしを殺せる
そうじ屋が呼ばれる前に
手紙を読んで
夕焼けで燃やすのだ
いのちを燃やすのだ
また夜がくる
ひらかれる星の写真
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