焼心/ふくだわらまんじゅうろう
 
いるのさ
クラスでいちばん背の高いおんなのこ
おとなみたいなおっぱいをはんぶん
見えてる赤いシャツを着て
夕方の風に吹かれている
長いさらさらのスカートをだらしなく
おとこみたいに片足、かけて
君の向こうで夕陽が燃える
ぼくの心臓も同じくらい燃えているのさ
おっぱいはんぶん
見えてるよ
だけどそんなこと
いえなくて
いえないんだけれど
君の向こうで夕陽が燃えて



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