君を思ふ/
まさたか
まあだいたいに於いて
君のことを考えている時間というのは
さして忙しくもなく
またさほど疲れてもいない時なのだろう
逢いたいなとか
声が聞きたいなとか
そんな
他愛もないことを
だから
オフィス街の真ん中で
ビルとビルのすき間から覗く夏の空を
眩しく見上げている僕は
いま
さして忙しくもなければ
さほど疲れてもいないのだ
こんなにも君を
思っているのは
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