うろこぐも/
えめらるだす
落ちてしまった君の声なんて
神様はただ見ているだけなのに。
今日もその艶かしい白い喉を
風をきって声は響くよ
どうか、どうか、僕にだけでも
水のやりすぎで枯れていった花で花壇はいっぱいで
途方にくれた僕の足元には君の影しか存在しないの
あおいそらは、いつしか灰色の傲慢さで覆われていく
澄んだその風の奥で、いつもきみの歌を聴いているよ
だから、せめて、もうすこしだけ
戻る
編
削
Point
(1)