関係。「下敷きで光を」より/馬野ミキ
『みきくん、私たちの関係って一体なんなん?』
「関係に名前がなかったら、マユちゃんは人を愛することも出来へんの?」
実際あの頃はまだ若かった
幼稚園を出たばかりで足し算を習っていたし。
俺は休憩時間になるとクラスの女の子ほぼ全員とキスをして暮らした
同級の男たちはただの昭和の鼻水なので
中庭で野球をして喧嘩をしたり
算数の教科書にザクの絵を書いてたり
さびた釘を鉄塔の下に埋めに行って休憩時間内に学校に戻ってこれなくなったりしてた
ゴキブリを素手でつかんで女の子の背中に入れたちゃったりする本当の馬鹿のもーりーだ
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