賞味期限(改)/伏樹
 
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何故かは知らない
   

  ところで何故「   」なんだい
   
  答えもせずに、部屋をでた。
  私のラベルに何も書かれないように、透明なラベルを何重にも巻き付けていた
  
  群青に照らされた帰り道を下を向きながら歩いていると、
  いつの間にかいつも、「時間を戻して下さい」と悲劇的になった妄想の中で頼んでいる  
  神様はいつも、こんな暗い所にしかいない
  
変わらないもの、とは良く言うけれど
自動販売機の商品は変わってくれないとどうにも購買意欲が下がってしまう気がする。
嗜好品はつねに変わり続
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