7月10日だって詩なんだから/ヨルノテガム
 

お前のためなんだよ、と強くねじられる
ストッキングから見上げる下半身が
女の強さと弱さと虚実を揺らしてチラチラする
男の世界の広さを利発さゆえに知りわかって
さらに広くそびえ立つことが出来た
そんな女の足元で暮らすことは
ひどく気持ちが落ちついた、そして舐める


  『 助け待ち 』


 あちきは、眠るお姫様。

 Bボタンで加速がついて

 Aボタンで崩れ落ちる

 ように眠りに入る



人はあらゆる可能性の中で生きている
他者にとっては寝ている休息の時間が あるひとにとっては
仕事をしているくらい活発に思考を巡らせる最重要の時間で

[次のページ]
戻る   Point(2)