7月10日だって詩なんだから/ヨルノテガム
る
お前のためなんだよ、と強くねじられる
ストッキングから見上げる下半身が
女の強さと弱さと虚実を揺らしてチラチラする
男の世界の広さを利発さゆえに知りわかって
さらに広くそびえ立つことが出来た
そんな女の足元で暮らすことは
ひどく気持ちが落ちついた、そして舐める
『 助け待ち 』
あちきは、眠るお姫様。
Bボタンで加速がついて
Aボタンで崩れ落ちる
ように眠りに入る
人はあらゆる可能性の中で生きている
他者にとっては寝ている休息の時間が あるひとにとっては
仕事をしているくらい活発に思考を巡らせる最重要の時間で
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