地上のエデン/
遊僕民
ま僕は歩こう
執着心だけ忘れていれば
ほんのちょっと浮かぶくらいはできる
幸せを受け取る心まで
失いたくはないから
心を抱えたまま僕は歩こう
そしたらそのうちに
天国の方から近づいてくるよ
天地は繋がって 合わさって
地上のエデンの出来上がり
苦しかった日々も灌がれて
地平線の向こう側まで続く幸せが訪れる
遠く
高くそびえる都会が
自らのまく煙と朝靄に溶けて
蜃気楼に見える日があった
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