ビルケナウからの手紙/
月乃助
ほんの小さな夢は、
決して逃避ではなかったと、思います。
それは、きっと、希望だったにちがありません。
大きな希望など描く必要も
ことさら、野望などもいらないのです。
あなたの好きなことを一つ選んで
夢を描くのです。
毎夜、
これが、あなたのお答えになっているのか、
わたしには 分かりませんが。
あの、極限状態を確かにわたしは 生き残った
の、ですから。
少しは、真実なのかもしれません。
「ビルケナウからの手紙」 月乃
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