渦/
tutty
た
セクシーな人工えらを付けた男女が回っていた
回転酔いの女はたまに沈んできたが大抵は近海の男に犯されて、貝殻か珊瑚礁になった
水がひんやりする深さからだんだん薄暗くなっていく
海底は真っ暗だからポケットから取り出した約束で辺りを照らす
昨日刺した棒が倒れている
やっぱりだった
火山が海の底を動かして地球は回っているのだ
僕はもう一度渦になりたかった
どうしても忘れられなかった
考えは何度もループした
頭の中の渦に任せて僕は火口に飛び込んだ
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