エロティック接近/みぞるる
 
僕は好きだ


なんて僕らは近づいているのだろう
肉体的な欲望に囚われた日の
なんと空虚な愚かさよ

君の奥深くに眠る泉で
僕は心地よくクロールをしている

ふゆーん
ふあーん

ふゆーん
ふあーん



君は
「さようなら」を吐き捨てた

それなのに
その響きをかき消さないように
音も立てずに
君は静かに去った

僕は
あまりにも満たされていた
君を乱す波紋の生々しさに

ふゆーん
ふあーん

ふゆーん
ふあーん


泉の水が
少しだけしょっぱいと思った

( 今頃 きみは )


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