『敝履&弊衣破帽の尊厳』/Leaf
 
駄々を捏ねるか上目遣い
傍らには支払った屑だらけの対価
無償という自己犠牲の送葬に乗じてギヴ&テイクの台頭

何もかも臥す優しさは何もかも平臥す易しさ、と欺瞞的闊逹さを唱える
煩悩の一つである瞋恚は害悪です、と
破れた草履の嘲笑には顰めっ面
破れた衣服の度重なる顰蹙には飽きれ顔
穴の空いた帽子の隙間から覗いたら誰かに必死に迎合してた



まさしく下卑た美意識の錯綜



そんな気概で
ラヴ&ピースを容易く叫んでも真実の眼は還って来ない
それでも生きて行ける
そうやって生きるのが無難だ、とマニュアルの後記に
解り易くがポイントです、とも



僕はこのままでいいや
破れた草履に破れた衣服に破れた帽子で



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