スメルズ ライク テーン スピリット!/チャオ
日があがるまで走った。
まあ、それからすぐに、復活したわけじゃないし、ずっと、僕のことを支えていた友人もいたし。復活すればするほど、僕の存在は非力で小さいことを思った。けど、身一点に感じたんだろうね。きっと。すっごい小さい一点。それが僕だって。
歪んだ音、暴力的なリズム。それでもきれいな旋律が伸びていく。表象される音とは逆にカートコバーンの詩は内省的だ。内へ向けられた刃と安らぎ。その両方をいっぺんに引き受けることは難しい。そして気がつけば傷ついている。
いつだって、僕の心にはスメルズライクティーンスピリットが流れている。
ゆがんだこころをいだいて、美しい旋律を奏でるのだ。
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