レジュメとプレゼン/モリマサ公
 
草冠をかぶったまま
ピストルをのどの奥に差し込み引き金を引くメロディーを見てた
自分がなんなのかわからないまま何回もがちんと音が響く部屋で
カーテンが揺れている
誰が見てるかわからないから
一枚にはりつめてる空を打ち抜いた
あたしだけの空にいろをつけてく

用を足しながらなかなか流れていかない
つまり便器の中のスキンや
花びらの未来のことを考えてた
ユニットバスのなかでモノポリーの紙幣をいくつか燃やして
レゴをあぶりながら溶接する
溶けていく人の形や街や植木

「ハーモニー?」
僕たちは地上で一番の雑踏の中で人々を値踏みしている
分裂を繰り返しながら
正気の乞食
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