ライク ア ローリングストーン!/チャオ
 
切り裂き、僕はその使命感に従順に従った。耐えることのできない痛みとともに。ずっと、僕は泣いていた。

友人の家に着いたとき、真夜中だった。
彼は爆笑した。歩けない僕、車に乗れない僕を見て。それほどまでに僕は切ない姿をしていたらしい。それに気がついて僕は爆笑した。そして「会いにきたぜ」って言った。友人は「おう」って言った。

彼の部屋でレコードを流した。「ライクアローリングストーン」
僕は痛みに支配された体に、話しかけるように思っていた。明日、もし片方の足を切断しなければいけなかったとしても、大丈夫、僕は石ころのように流れる。どこまでも。
別に、どこへ行きたいわけでもない。着いた場所が行きたい場所に違いない
けっきょく、僕の足は二つついている。
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