詩を書く者の責任とは、/白井明大
詩人というものは、社会とどのようにコミットメントするのか、とつい先日、プランナーの人にきかれた。
社会にひずみが生じているとき、それを指摘し、そこからの脱出口のすじみちを想像することは、詩人が社会ともつ、ひとつの結びつきではないだろうか。
そのとき、責任とは、何だろう。
責任を負うとは、どのような意味なのだろう。
詩を書く者の責任とは、なににとらわれることなく、なにかを見つけ、指さす、そのようなことではないだろうか。
だれか詩人が、その指摘をなしたとき、そのことばをどう受け止めるかもまた、他の詩人に問われていることであり、負わされていることだと、心しておきたい。
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