原風景/影山影司
規模を超え、宇宙規模へと広がった。そして、宇宙の果てにいるであろう、知性へと繋がったのであった。
リリカルトカレフキャトルミューティレーション。
なんと恐ろしい。
それ以来、私は肉じゃがを頬張るたびに宇宙の特異点へ想いを馳せずにはいられないのだ。
これが私の原風景に関する記述である。
同志達の創作および思案に善き刺激を与えることを祈りつつ、筆を置こう。
PS.
成人してから、小生は幼少期を過ごした田舎へ車を走らせた。
かつて遊んだ草原にアパートが建っていたり、かつての友人の家が更地になっていたり、月日がたてば、全ては変化するのだと当たり前のことを思い知らされた。
懐かしき牛舎といえば、周囲の畑に飲み込まれたかのように、跡形も無く消えていた。
畑の土を一塊つまみ上げると、カラカラに干からびていて、指の腹に無抵抗に潰されてボロボロと崩れて砂に変えるのであった。
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