柔らかい/モリマサ公
 
てゆーか今この瞬間にもここまでの道のり全てのアスファルトから
ききなれたあのなまなましい声が声じゃない形で侵入をくりかえす
毛穴を全開にしてるあたしの
体中の隅から隅まで
だからまた新しく
今も
今も
変な中途時半端な感情が重さの無いまま生まれ
全くちぎれないままの肉体にとどまり
加速していく現在の中でそれらをひきずり
だけどすばやく
手に入れられないはずのものだからこそ
繰り返し偶然のようにふれて
文字に置き換えられることの無いコトバと音と
いろいろな色の体液を全部関東一帯に流して
嘘の無い歴史を地面からじかに生肌に刻み付けて
ひとみを閉じないでするあらゆる行為の
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