さよならあなた(さよならキミと対作)/智哉
答えてあげた
数え切れないくらいあなたと戯れたベッドの中
あなたの手が私に触れようか迷っている
腕枕だけして朝まで“いいひと”を貫くか否かを
あなたのほうに向き直ると唇が重なった
ほとんど条件反射だったんだろう
あなたは
きっと本能を止められず私を抱いた
私の体はやはり条件反射的に潤った
それでも私の脳は官能的思考に一切ならず
まるでマッサージを受けているかのような心地よさを受け入れた
今までにない冷静さであなたに抱かれた
今までのように絶頂を向かえた拍子に
あなたを咬んだり引掻いたりしない
あなたは
感じない脳の私の中で2度も達した
さようならあなた
体の相性はよかったわ
今ではもう隠しておきたい情事の一つ
でも、これから先も私の体はきっと
あなたとの情事を思い出しては潤うだろう
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