セッション/あすくれかおす
 
ない 男がダンサブルにそう呟いた

比べて並べるものなんて

一度も気にしたこともない

眼鏡は言葉を書くものじゃない

女よかけるものだから

そういう時間に 

等しきものよ 踊れよ今を


「20:06」

漫画なんて読んでる場合じゃなかった

青春時代は時代じゃなかった

暗い銀の電柱に

酔いどれてしがみついていた

短い羽音を立てた冬鳥

星座の次に夜へ昇った

何処までも続くのはビールの夜伽話で

泡立つぶんだけ息づいて

きみと ぼくと だれかべつの人々を

集わせて じゃっかん 離し気味に揺らして

どこま
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