わからないことはそっとしておいて、わかることだけをかんがえようではないか。そう友人たちはきみを宥めるだろう。ままよ、きみはそれを誘惑として退ける作法を既に学んでしまっていた。おわりない苦悩がひかりに満ちたものであることを友人たちは忘れてしまっていたのだ。きみの苦悩する瞳は天国を生きるかのように輝いているのをわたしは知っている。
ただ不可能なものだけが宥めるのだ、きみを。