己/わら
 
かい

孤独をえらぶ

それは妄想
笑い者


かなわぬ夢
あまい温もり

望むのか
拒むのか

己の存在価値

すべてを抱えて
すべてを思うて

それでも
もの言わず

それでも
理解を求めず


すべてのことは
背中で語るのだと

そんな未来に
そんな選びに

そんな背中に
後ろ指はさされず

信じた言葉は
笑い者にされず

ほんとうに
ほんとうに
ゆけるのだろうか


己とのたたかい
それは孤独をえらぶ言葉

志という言葉
それを疑うという心


かなしみをこえてまで
ほんとうに
ゆけるのだろうか


己はほんとうに
正しい心でたたかって行けるのだろうか

長い長い空の下を
幾重もの幾重もの月の下を

温もりに
うつむいてまで

















戻る   Point(10)