カオリへ。/結城 森士
 

依存するのはやめた方がいい
だなんて

君が
その台詞を言われるのが嫌なのは
当然だ

多かれ少なかれ
ヒロもカオリに依存していたのだろう
付き合うと言うのはそういうことだろう

一方的に
依存している側
と決め付けられて
君は悲しかったのかもしれない

俺は
本当は謝らなければならない
依存していたのは俺のほうだった
君に注意する資格なんてなかった

カオリ
本当は今からでも君と話がしたい
でも俺にはそんなことをする権利などない
君を許せなかったのは俺で
俺の器量の狭さゆえで
君は悪くなかったんだ

依存していたのは
俺で
君を一方的に拒否したのも
ほかならぬ俺で
君を泣かせたバカは
俺だ

俺は最低だ
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