暗くなってから公園/小池房枝
 
かったり
人工衛星やスペースシャトルの光芒とか
そんな何かお目当てのものがあるときには不都合だし
いつもいつも一人っきりでというのも
それはそれでなんだから

360°四方に
八つくらい足を伸ばした
タコ型すべり台が理想的です
木立が
街明かりを遮るようにぐるりと取り囲んでいて
光が
直接目に入る位置ではなしに
街灯もちゃんとある広場

そんな公園で
折に触れては待ち合わせて
流れ星を見つける競争をしよう

同じ空を
同じ時間に同じ場所から見上げながら
正確な意味では決して重なることのない視線を互いに
無限遠にさまよわせながら
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