時はただただなだらかに/
ロリータ℃。
なした矛盾を憎んだ
あなたは美しさに泥を隠した
あたしは膿で光を汚した
そんなあたしとあなただった
この街にいたあの頃の二人は
手を繋いで憎みあった
確かに愛していたはずなのに
ヘミングウェイじゃないけれど
何を見ても何かを思い出してしまう
今となっては毒でしかないこの街は
確かにあの頃 あたしたちの隠れ家だった
戻る
編
削
Point
(11)