白紙の辞書/
こめ
まになったのだろう
所詮僕らは絵本の中だけで満足する世
滴りうずくこの胸のざわめき
否定しか繰り替えさえない若者
現実しか見ない大人
誰だろうか
僕の辞書には言葉などは一切なく
すべて白紙
意味などあって無意味ってことにやっと分かったよ
白紙の辞書に火をつけて
燃える炎は無色だった
空にあがる灰は
現実を受け止めるのだろうか
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