哀歌輪唱/北街かな
 
なれるかもと幻想して

傘は忘れた
吸い込みきれない雨だれに 繰り返される涙を隠して
きっと何十年後かには、報われていればいいよね?
わかれ ちぎれる 雲間から
夜を忘れるための眩い翌日がもれだす

トゥルリラアン リリリルン
次の街に乗り継ぐころには
斉唱も空にひけてゆき
ちぐはぐな旋律も 微弱な雨脚にかわるでしょう

パララパラ チトチトリン
心はたくさん残してきたから
いつだって産声は、やりなおせるんだよ
戻る   Point(3)