アース・ティアー/
マッドビースト
くて
波打ち際で
泡だっている
この海に
このこたちが
海の絵を描くのに
無邪気に
茶色のクレヨンを選びとる日がくるのかもしれない
星の涙の色を変えてしまった僕らの体は
もうこの海には溶けないかもしれないけれど
拒まれても
流れ着く場所は他にはないのだ
自分の涙なんていつでも拭えると思う
まぶたが僕に見せようとしない
その向こうの景色はきっと
向こう岸に立つ別の僕
目を凝らして水平線を見つめるほど
口の奥が苦く
掌は熱い
戻る
編
削
Point
(4)