螺旋/
アングラ少女
拠りどころとなるべき覗かれる景観
の編成された記憶の木霊を尻目にそこに
ある術策を試みる者たちがいる
際限のない地下水脈のごとき日々が
彼らの脳裏にはたらき
痛ましい期待の狩猟を描かせる
沈められた獲物の骨でせりあがる
彼らの胸の枯れない下水管の臭気に
ひとつの劇場は満たされ
根無しの根方という純白の布に縁どられ
なにものも遮らない閉じられた天幕の裡で
頭上に猛然と光を浴びせかける太陽は
杭で打ちつけられ
境界は脚色どおり終わらない
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