陽の見える丘まで/
邦秋
追っていた
隠せた感情も顔にだし手をかざした
陽のみえる丘まで歩き続ける
『ここに幸(さち)はないか』と尋ねたその答は
無表情で僕を見る砂だけが教えてくれた
やがてみえてくる星の下でたたずんでいた
何も要らない ただ陽を見たい あなたに染まりたい
姿なき道が 僕の肌を忘れない、と
語りかけてた夜(ゆめ)をみたい もう一度だけ...
姿なき道に迷い込んだ この体で
歩き続けた 何も知らない 今日も見えない丘
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