おとのないばくはつ/えりくさちえい
 

ごぜん 花壇のぬくもりに わずかながらの 休まりがあった
かわききった 午前の空気のなかで つちをほりかえすとき
なんの前触れもなく かだんわきにうわったさるすべりに
とつぜん頭の中を炸裂する
えんせんのてつどうこうえんのこうふくなえがらをみた
遠くの声 あのおとのないばくはつを



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