蛍光ペンで白地図に線を引く/アオゾラ誤爆
らあるから
きみが生まれる前にいた場所に
案内されたみたいだ
それは冗談
きみは永遠にその顔のまま
それは可愛いけど
だけど
もう春かもしれないと
微笑みあった視線の前に
整理されたビル
青い空を背景にきみは彫刻になる
まるでにせものみたいな表情で
私の心臓を奪っていく
なんて無益な会話を繰り返しただろう
弁当箱ひっくり返したみたいな思想
そういうのを抱きしめている
新幹線に乗るのはいつも夏か冬
いけすかないきみの仕草を
思い出しては泣いているよ
ねえ
今日の
帰り道はいつもより早く
夜になっていく気がしたけれど
一生秘密にしとくね
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