Treat Thursday/BOOKEND
キミに届く少し手前の感じが好きだ。
予感が確信に届く前に一瞬見せるアノ表情が。
特別な秘密なんて必要ない。誰もがやっているように息を止めずに目を閉じるんだ。
懐かしさと夏の日差しは常に同等だって誰かが言っていたけれど、そのココロは未だにボクには分からない。
浮き上がるような気分の時に限ってヤツ達から余計な入れ知恵をされるんだ。
だけどもう気に留める必要も無くなった。
キミの便りを伝えるために西からの風に乗って絵を描いた。
目を凝らして出来るだけ遠くを眺めながら。
微かに見えた小さなウソは黄色い花とすり替えておいた。
いずれはみんなくるくるとかき混ざって溶けて行くさ。
終わりの日に雨が止み、ボクの元に届いたよ。
Treat Thursday
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