僕らの。/
プル式
無くす為に築き上げた山だ
枯れ葉は森へ
屍は屍へ
僕らはいつしか痛みを感じなくなるだろうか
あの山の様に
全てを包んで笑って居られる日が来るのだろうか
森の小さな微生物は僕らの言葉を拒否し
ただ互いの小さな体を寄せ合い
寄せ合った相手が死ぬとその体を食した
次の相手も
その次の相手も
その次も
そうしていつしか
微生物たちは消えてしまった
分解されなくなった僕らは
もうどこに行く事も出来ない
消える事も
生まれる事も
永遠に
いつまでも。
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