/rabbitfighter
 
わせてハミングしながら
僕自身の影が僕の周りをぐるぐる廻るのを見ていた


これは最も美しい物語


過去形で語られる未来の物語


そのとき僕たちは明かりを囲んでいた
ゆれる炎に照らされる僕たちの鼻や耳
君の唇は蝋燭の炎と同じくらい赤くて
語られる言葉は同じくらい明るい

僕たちは同じ時代を共有していた
100億の人たちと一緒に
見渡す限り続く果てしない薄闇に
同じように明かりを囲む
数え切れない人たちがいる
これは最も美しい物語
僕が語ることの出来るなかで
最も美しい物語
もう少し君を見ていたくて
またくだらない話を僕は語りだした

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