婦人の庭 /アングラ少女
な帝國の入口 止まらない線の膨張を裁断する霊感が脈うつまま みずみずしい風の中心を拝借し 血の気のない 裸の表現を案出する
〈戦闘は了わる/影から影へ/乱れる構造の旅〉
変則する言語のしるべは 朝 われわれの唯一の物質である歴史の修辞的主題をかこちふたたび噎ぶ 苔むした復活劇のさなか 美しい太陽の寝顔に焦がれ 薬漬の作品の腐爛する姿が夢想される 屍体の歯列を覗きこむようにおそるおそる接いでいく 画家は恍惚として炭灰の上をころげる
孤独な思想の家畜たち
さもありなんとわれわれを嘆いておるがよい
そうでないもの
故国の入歯を唾棄した流浪者
ゆこう
あらゆる遺言が駆りたてる刹那の跳躍
ぬくもる暁闇の外に
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