詩片H ?/土田
 
時半のざらざらが
いきなり天気予報のカノンを弾き始めちゃって
天気予報も詩なんだよ
なんて言ってたから
あたし馬鹿だから
まじまじとその行間をさがしちゃった
そしたら急に子宮が息苦しくなって
びりびりしちゃったてんかーべるが
あたしのなかに宿っちゃって
それからまばらなあごの茂みに見え隠れするニキビを
そっとつぶしてあげた

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某詩の投稿サイトで
詩が好きな彼を好きな
詩=キモいみたいな
いまどきの女子高生の女の子がいて
あたしはその子の書いた詩が好きだった
昨日まで抱かれてもいいと思っていた朔ちゃんの言葉に
詩は予期して作られる者ではない
なんてクサイ
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